かそけ舎 - 雑考4 「観光」〈初回限定版:帯付き〉
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『雑考』は、やわい屋の朝倉圭一さんが
年に2冊のペースで自費出版しているZ I N Eです。

日常の隙間に読みやすいような
小さなサイズ感のコンパクトな一冊。

4号の主題は「観光」。

冒頭には、1970年に吉城高校文芸部の高校生たちが書いた
共同研究の序文を置いています。
雑誌やパンフレットが描く「飛騨」を、自分たちがいつの間にか
故郷の姿として受け入れている――彼らはそのことに気づきました。

そこから、日本アルプスの「発見」、高山本線の開通、民家ブーム、
「飛騨高山」という呼び名の誕生、ディスカバー・ジャパンとアンノン族へと、
飛騨高山が外からの眼差しによって書き換えられてきた歩みを辿ります。

すべての部品を取り替えた船は、元の船と同じなのか。
「テセウスの船」を物差しに、まちの同一性はなにによって支えられてきたのかを問い、
宮本常一が記した「寄り合い」に、答えの出ない問いと共に
居続けるための手がかりを探しました。

観光地に暮らし、古民家で手仕事を商う者として、
自分自身もこの問題の外には立てないことを引き受けながら書いた一冊です。


ページ数:71頁
文書:朝倉圭一
イラスト:朝倉佳子
デザイン・編集:現象:中島亮二
出版:かそけ舎