今井麗さんの絵は、少ないタッチで描かれた中に
生活の光や匂いまで感じられるような佇まいが
くっきりと残されているところが魅力だと感じています。
真っ直ぐ素直な目で描かれたものが
心に光を注ぎます。
以下、出版社ウェブサイトより
画家、今井麗の2020 年に描いた油彩を中心に106 点を収録した現在までの集大成。
一貫して身の回りにある身近なものをモチーフに、たとえば家族のために焼いたトースト、溶けていくバター、季節ごとの果実、使い古されたクマやサル、イヌのぬいぐるみ、食卓の風景など平凡でありふれた「シーン」を描いている。溢れる「光」の描写のなかに感じる圧倒的な肯定感と幸福感、そしてほんの少しの怖さと寂しさ。彼女の生活の中から生み出 される、観る人を優しく包み込む絵画たち。どこからか懐かしい「MELODY」が聞こえてくるような、そんな作品集。
巻末に自身による作品解説、エッセイ収録。
装幀、葛西薫
matelial
A4判変型(W235×D300×H15)
168ページ