日々のささやかな生活の中にも
物語があることを見つめ届けてくれた
リニューアル前の雑誌『クウネル』
そのアートディレクションを手がけた
グラフィックデザイナー・有山達也さん。
同人誌「四月と十月」連載のエッセイ「装幀のなかの絵」を
加筆増補した15編と、書き下ろし1編。
本とは? 装幀とは? などを問うデザイン論、
アーティストの素顔、プライベートな話まで、彼の頭のなか、
心のなかを明かすエッセイ集です。
特別寄稿として、雑誌『クウネル』初代編集長・岡戸絹枝さんが
著者を語った「天使が通る」を収録しています。
〇目次
はじめに(書き下ろし)
I
謙虚に仕上げること/暈かし/完成っていつ?/戻れない覚悟
II
黄色の服/キャラクター/文庫本/表紙とは?
III
祖母の絵
IV
スシ職人、タッチー/久家さんとの仕事/3階に住む原始人/涙と不器用と
V
アクション派/やりたいことと言えば
特別寄稿「天使が通る」岡戸絹枝(『ku:nel』元編集長)
matelial・size
B6判変型/ソフトカバー/本文132頁/カラー口絵2頁
有山達也(ありやま・たつや)
1966年埼玉県生まれ。小学校時代の3年間を、母方の祖母の実家・佐賀県で過ごす。東京藝術大学美術学部グラフィックデザイン科を卒業。中垣デザイン事務所に勤務ののち、1993年にアリヤマデザインストアを設立。エディトリアルを中心としたグラフィックデザイン、アートディレクションを行う。
2004年、『100の指令』(日比野克彦著/朝日出版社)で第35回講談社出版文化賞ブックデザイン賞を受賞。2009年より、グラフィックデザイナー・中垣信夫が主宰する「MeMe(ミーム)Design School」で講師を務める。バンド「スカンク兄弟」メンバー。